概要
歴史上の出来事などの情報提示手法として,それらを時系列に沿って配列することで時間的な関係性を一覧させるものが広く利用されている.このとき,個々の情報間に存在する関連性も含めて提示することにより,個々の出来事の背景や歴史の流れについてのより深い理解が可能になる.
本研究では情報デザインの考えに基づき,ドラマ「踊る大捜査線」のストーリーを対象として関連性情報を付加したストーリー年表インフォグラフィックスを制作した.また,制作したインフォグラフィックスを大学生 21 名に提示し,そのデザインや興味喚起の度合いについてアンケートによる評価実験による調査を行った.
調査の結果,対象となるコンテンツについてある程度の知識(主要な出演者や題材・ジャンルなど)がある被験者には,興味を喚起することが出来た.また,背景との明度差の大きい色は,その要素のサイズに依らず目を引きつける効果が大きい傾向にあるとの結果が得られた.