プライミング効果を用いたドット絵の制作

Thesis
ITO Yohei, プライミング効果を用いたドット絵の制作, 2014,

2013年度卒業研究論文

概要

ミニマリズムとは 1960 年代のアメリカで起きた、その形態を最小現 (ミニマル) に切りつめたことが大きな特徴の芸術動向の一つである。ドット絵とは 1990年代前半までのテレビゲームにおいて低解像度・低色数という制限された中で用いられた表現手法、またはその手法を用 いて制作された画像である。プライミング効果とは心理学において時間的に前に提示された刺激が後の刺激の処理に影響を与える現象である。ドット絵で情報を極限まで省略した図 Aに対し、複数の異なる図 X を事前に提示することによって、見る者の図 A から受ける印象が変わるのではないかと考えられる。本研究ではこのコンセプトをもとに作品を制作した。