自動トレーニングを用いた視線恐怖の解消によるコミュニケーション能力改善

視線恐怖とは、社会不安症の一種であり、人からの視線を過度に恐れる症状である。社会不安症とは社会で人と関わる際に強い不安を感じ、日常生活に支障をきたす病気である。社会不安症からくる不安によって人との関わりを回避するようになると、さらに不安が生まれる悪循環に陥る場合がある。

社会不安症の解消方法としては薬や認知行動療法などが存在する。その中で認知行動療法の一種である社会的スキルトレーニングを仮想エージェントなどによって自動化する試みが近年行われている。社会的スキルトレーニングを自動化することで、対人場面を苦手とする人にとってトレーニングしやすいといった効果が生まれる。

本研究は自動化した社会的スキルトレーニングの特性を活かし、視線恐怖を解消することを試みるものである。