概要
近年,インターネットを介して買い物をする,いわゆるオンラインショッピングが盛んに利用されるようになってきた.
現在,多くのユーザがオンラインショッピングサイトの検索フォームから商品を検索し,その情報を集めている.しかし現状の検索 GUI では,検索結果の件数が増えるごとにページネーションの数も増え,画面遷移とスクロールの手間がかかる.また,検索結果に価格や配送などの情報を提示しているが,実際にユーザが目にする中で最も重要な情報は商品の画像である.そして,商品の詳細情報を見るには画面遷移が必要であり,二つ以上の商品の比較を行う場合に手間がかかる.
これらの問題の改善をし,商品のおすすめ情報を検索 GUI に取り入れた事例があるが,情報量の増加に伴う見やすさの低下の可能性が考えられる.
そこで本研究では,これらの問題を改善した GUI を開発し,実際にユーザにタスクを与え,少ない手間で買い物が実現できたかどうかを評価した.その結果,検索にかかる手間を削減し,時間を短縮することに成功した.